Pocket

私が子供の頃、私の親父がよく旅番組を観ていました。

子供心に自分が行ったわけでもないのに、
そんなものを観て一体全体何になるのかと。

まあ、漠然と疑問に思っていました。

そんでもって、どこか侘しいような、やるせないような気持ちになり、
そこはかとなく惨めったらしい気持ちになったと言ったら言い過ぎでしょうか?

で。

問題なのは、その後、数十年が経ち、
私もそんな旅番組が好きになってしまったのでした……。

……侘しいのう。切ないのう。

 

独身時代、趣味や仕事の都合で、
一人旅を日本全国でしていました。

知らない街の知らない居酒屋で地元の人と仲良くなるのが特技。

ロケハンよろしく街をしばらくブラブラして情報収集したり、
タクシーの運転手さんから手頃で気の利いた店を教えてもらったり。

地元の名物を肴にすることができるようになったのは、働き始めてからのことでした。

学生の頃は懐具合が寂しくて、北海道旅行を一切の名物を食べずに
10日間ほどほっつき歩くような旅をしたこともあります。

 

時が過ぎ、結婚して、子供が三人。一人はまだまだ赤ちゃん。

そんな状態だと思いつきで知らない街をほっつき歩くような
贅沢な時間の使い方なぞは夢のまた夢になり。

結果的に私は旅番組が好きになってしまったというわけです。

侘しいのう。切ないのう。

 

……って、実は。

というのは、ちょっと違っていて。

今は今で、まあいいのかなと。

 

たぶん独身の頃のああいった旅が続いていたら、
私の性格からして、いつかはきっと何かが切れてしまって、
身も心もどこかに漂ったままになっていたかもしれんわけです。

今、私は家族たちのお蔭で
自分が自分であり続けることができるのかもしれないなあ、
なんて思うわけです。

 

ということで。

旅番組好きがついに子供たちにもばれてしまい、
そういった番組がやっているのがわかると、
子供たちが勧めてくれるようになりました。

……ありがたいのう。ありがたいのう。

 

楽しそうなアクティビティーのついた旅は
また家族でするとして、
本当に「贅沢」な「漂泊の旅」は、
いつか子供たちが巣立ったときに妻と二人でやろうと、
旅番組を観ながら思うのでした。

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログ 明るく楽しい家族へ
にほんブログ村

Pocket