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果たして人は「嫌なこと」を自分の親にちゃんと言うことができるのか?

大人たちが四六時中言っている愚痴のようなものではなく、
子供の頃に、嫌な習い事や教科、嫌いな食べもの、
意地悪する友人、うまくいかない交友関係etc.
そんなことをうまく言えるのかなと。

私、自分のことを顧みると、
親には徹底的に隠す子供でした。

何度か転校した私は、
その度に結構ストレスフルな環境にさらされましたが、
親には心配をかけさせたくない思いと、
嫌いなことや嫌な奴のこと、うまくいかないことを話した瞬間に、
精神論やよくわからない訓話に持っていかれるのが嫌で、
隠していました(たぶんバレていたんでしょうが……)。

で、精神論や訓話も嫌いでしたが、
何よりも抵抗だったのが、それを言う「弱さ」を
親に見せたくない、というものでした。

 

なので、結局私は自分の親に包み隠さずネガティブなことを
伝えることができる関係を築けませんでした。

まあ、それが当たり前だったので、
今となっては良かったのか悪かったのか、
イマイチわからないのですが……。

最近、子供たちと話しながら、
やっぱり

子供が自分自身の嫌なことを親にちゃんと言えるって大事だな、

と思ったわけであります。

 

先日、「【これが嫌いだ!】群れる「女子力」」でも書きましたが、
最近娘がいわゆる「女子のグループ」に疲弊しています。

そのことは、あるきっかけで判明しました。

娘が私と妻の結婚式の話を聞いてきたので、
いろいろと話していた時のこと。

結婚式の出席者の数を聞いて、急に元気をなくし、
涙ぐみ始めたのです。

なぜなのかと聞くと、
お友達から事あるごとに「りるるちゃんは人気がないよ!」と言われているとのこと。

なので、私たちの結婚式の話を聞いて、
自分は人気がないからそんなにたくさんの人が来てくれるわけない、
と涙ぐんでいたというわけです。

で。

別に名前を聞いてどうこうするってわけではないのですが、
そのお友達の名前を聞いても、「もう忘れちゃったんだけどね」と繰り返します。

んな具体的に憶えているなら、名前を忘れたもないもんだろう、と思って訊ねても、
やっぱり「忘れた」の一点張り。

 

この後、二人きりで20、30分話して、
「もしも嫌なことや悲しいことがあるなら、
うちの家族の誰でもいいから、必ず相談すること」、
「一人ぼっちで頑張らなくてもいいこと」、
「お父さんも子供の頃、お友達から嫌なことをされてケンカしたこと」を説明したところ、
やっとそのお友達(結局、女子のグループ)のことを
具体的に話してくれるようになりました。

そしたら、堰を切ったように話し始めて、
その後は、まるで「今日の嫌がらせ」ってコーナーができたように話すわけです。

 

たぶん今まで彼女の中に私たち夫婦には、
言わない(言えない)障壁があったのだと思います。

保育園でも親からも

「お友達とは仲良く」という呪縛を与えられ、

それができていない自分に「後ろめたさ」があったのかもしれません。

 

でも。

世の中は残念ながら素敵な人ばかりではないわけで。

そんな人から受ける嫌がらせを真に受ける必要なんてナッシングなわけです。

そういったことを娘に言ったら、
以後、本当にいろいろな嫌なことを話してくるようになりました。

 

もしも、彼女の嫌なことに気づかなかったら、
ちゃんと話して教えてくれなかったら……。

もしかしたら、私は将来とんでもない後悔をしていたのかもしれないと思いました。

 

娘がそういったネガティブな事柄を包み隠さず話してくれるようになってから、
それを横目で見ていた息子も「実は……」と教えてくれるようになりました。

 

保育園児にも小学生にも
それぞれのコミュニティーで摩擦があり、
ネガティブな関係や感情が湧きあがり、
その「後ろめたさ」から私たち夫婦に相談できなかったのかもしれません。

 

でも、彼らが勇気を出して話してくれるようになって、

ネガティブな事柄や感情をどうコントロールするのか、

そういったことを親子で考える時間になっています。

 

というわけで。

子供が嫌なことを親にちゃんと言えるって大事、と本気で思います。

 

最初はなかなかうまく教えてくれないかもしれませんが、
無理強いせず、共感していること(もしくは共感する用意があること)を根気よく伝えれば、
きっと教えてくれるようになるはずです。

今。

この時に、その関係を築いておけば、
必ず将来の親子関係で重要な要素になるのではないかと、
私自身の子供の頃の実体験と親になってからの体験で
痛切に感じるものなわけであります。

 

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