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父親と子育て。

それこそ耳にタコで頻繁に聞く言葉の組み合わせです。

そして、この言葉の組み合わせで紡がれるストーリーはと言えば……。

「どうして日本の男性は育児に消極的なのか」

「イクメンとかカジメンとかいるのに、どうしてうちの夫はそうじゃないのか」

「男性と女性が平等に育児に取り組めば……云々」

的な感じで、とかく父親たちは散々な言われようなわけであります。

よーするに、
「親」として
「人」として
怠けてんじゃねーよ、とそういうことなのであります。

 

……。

……。

それってあんまりなんじゃないっすかね?というのが、
今回の本題であります。

つまり。

日本の男性が他の国や文化圏の男性と比べて、
子に愛情を注げない可哀そうな人々なら、
まあ、そういった誹りも受けるべきで、
反省もするべきなんでしょうが……。

たぶん、そういったこっちゃねーんじゃね?と思うわけです。

統計データや遺伝子を調べても、
たぶん日本男性が特別に育児適性が低いってことには
ならないんじゃないのかなと。

 

で。

何が原因で、図らずも彼らをそうさせてしまっているのかと申しますと……。

いの一番であげられるのは……。

「職場環境」なのではないかと思うわけであります。

 

朝の地下鉄に乗れば、どう彼らが横並びを強いられているかは、
無表情で同じようなスーツで通勤する姿を見れば容易に想像ができます。

そして、想像できるのが、
横並びの滅私奉公で、
横並びの残業時間で、
横並びの面従腹背ってやつなわけで、
結局のところ、その「横並び」が高じて、
ザクかジム並みの大量生産「社畜」のできあがりってわけです。

 

それを日本の男性のせいにしますか?

社畜になったことによって、子育てをする時間が
削られてしまっているのは
果たして本当に日本の男性のせいなのですか?と。

そう思うわけです。

 

もしも遺伝子を調べても、各種統計データを紐解いても
子育てが苦手な要因や因子が日本人男性から見つからなかったら、
それは外部の、特に職場環境が大きな影響を与えている可能性が
非常に高いのではないかと思うわけであります。

 

そして。

もしも子育てをする男性が「意識が高い」と言われるのならば、
そもそも「意識が高」くなきゃ子育てみたいな人として当たり前のことが
できない今の社会の方が間違っているのではないかと思うわけです。

なので。
育児や家事のように息を吸って吐くこと並みに
人の営みとして当たり前のことを
ことさら「意識高い系」と持て囃す「イクメン(アホ)」と「カジメン(バカ)」が
私は大キライだというわけです。

 

悲しいですが……。

社畜に子育ては無理です。

ついでに家事も。

 

多くの日本人男性が陥っていることならば、
その原因を日本人男性の理解力の欠如や意識の低さとして嘆くのではなく、
多くの彼らをそうさせてしまっている環境を
今一度見直す必要があるのではないかと思うわけであります。

 

だってさ。

別に「社畜」と呼ばれてしまった日本のお父さんたちは、
自らが選んで社畜となったわけじゃないしね……。

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