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子供も少し大きくなると、
たまに親の機嫌を取りに来ます。

以前の親の発言から子供なりに想像して、
「いい子」な発言をしてくるわけです。

 

そういった背伸びの後ろには
親の歓心を買おうという魂胆が
見え隠れするので、
正直なところ、私としては
そんな小賢しいことは
あまりしてもらいたくありません。

良いも悪いも自分の判断で
発言してほしいし、
もしもその判断に過不足があれば
そこを親が指摘してあげればいいと
思っているからです。

で、その後に話し合えばいいのかなと。

 

さて、先日リビングで
ニュースを観ていた息子が
私のところへやってきて言いました。

息子「ポケモンGOはいけないものだと思う!」

私「なんで?」

息子
「歩きながらポケモンGOをやっていて、
事故にあった人がいるんだって
ニュースでやっていたから!」

恐らく息子は、

  1. ポケモンGOのプレイ中の事故の報道を見た
  2. かつリリース直後に
    プレイした私の「あんまり面白くなかった」という
    感想を憶えていた
  3. そして、二人でキャッチボールをしに行った公園で
    大人たちがたむろってポケモンGOを
    やっているのを見た私が
    「なんだかちょっと変だな」という感想を言っていた

ということを総合して
「お父さんはポケモンGOに否定的だ」という結論を出し、
かつポケモンGOを事故の元凶に見立てる報道に触れて、
このようなことを言ってきたのだと思われます。

 

あわよくば、私から

「そうだね。ポケモンGOは危ないからね。
よく分かったね」

なんて言葉を引き出して
褒めてもらおうと思ったのかもしれません。

 

が。

そうは問屋が卸さないってもんです。

だいたい私はそういった「いい子ちゃん」振るのが
他人でも自分の子でもイヤ。
(子供の頃の自分は多用してたけど……)

 

で、息子に、

私「どうしてポケモンGOが危ないの?」

私「ただのゲームでしょ?」

私「ただのゲームが危ないなんて変じゃん」

私「危ないのはルールを守らなかったことでしょ?」

私「ルールを守ってポケモンGOを
している人たちは危なくないでしょ?」

私「だからいけないのは
ポケモンGOじゃなくて、
ルールを守らないことなんじゃないの?」

と畳みかけたわけです。

 

息子はしばらく考えています。

 

で、さらに

「何か悪いことが起こった時に、
簡単に悪者を考えてしまうと間違いの元だし、
アホになっちゃうぞ」

と続け、

「車で事故が起こったから、
車はいけないものだ、
だから皆で乗らないようにしようってなる?」

と言ったところ、
「そうだね……」とつぶやいていました。

 

 

この単純な「悪者設定」。

往々にして学校生活の中で見受けられます。

古くは漫画を悪書として焚書したり、
一朝事件が起これば
容疑者にはこんな嗜好があったと
関連するものを禁止したり、
現在ではインターネットとSNSが
そのやり玉に挙がっているわけです。

ホント、バカみたい……。

1%も論理的じゃないその発想にオェ~ってやつです。

少なくとも息子には
そんなバカっぽい発想は止めてほしいので、
↑のように畳みかけてしまったというわけです。

 

ということで、
事故にしろ事件にしろ、
もちろん原因があるわけですが、
そのシチュエーションで利用された「ツール」をその元凶として、
当座の悪者にしてやり玉に挙げる風潮にはゲンナリです。

「ツール」は用いる者によって、
いか様にも性格を変えます。

その辺を抜かすと、
やれSNSが、やれポケモンGOが、
やれスマホが、と騒ぎ立てる
頭の悪い騒動になってしまいます。

 

子供には「本当に悪いのは何か」を適切に教えて、
ポピュリズムに陥りがちな
学校教育・報道・政治などを
しっかりと批判できる素養を鍛えてほしいなあ、
なんて思っているわけです。

 

……なので、息子自身の眼で
ポケモンGOをプレイする際に
どの部分に注意が必要なのか、
実際の体験から考えさせてみようと
思ったりしたわけですが……。

親父のそういった単細胞振りを逆手に取った、
ポケモンGOをプレイするための作戦だったりしたら、
それはそれで権謀術数の
手が込んでいて面白いなあ、
なんて思ったりするわけです。
(さすがにそれはないと思いますが……)

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