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妻の妊娠発覚が1月のこと。

壮絶なつわりが始まったのが、
その月の半ばくらい。

ということは、
およそ8か月間、
私は主夫としていろいろと
家のことをやってきた勘定になります。

 

で、いろいろと目に見えて
変わったことがいくつかあります。

恐ろしくグロテスクな料理しか
つくることができなかった腕前は
一般的な盛り付けができる程度になり、
弁当なんてつくったこともなかったのに、
春休み、夏休みと息子の弁当をつくり続けました。
(しかも最悪なことに息子の小学校が
2学期に給食室の改装工事があり、
9月に入ってもつくり続けている日々です)

 

その他にも掃除のコツやら、
収納のコツやら、後片付けを減らす料理の仕方やら、
洗濯物の早い干し方・畳み方、
そんな技を知らず知らずに身につけた私。

いわば亀仙人の甲羅を付けられて、
いつのまにか超人的な力を
身につけたクリリンと孫悟空のような心境です。

「ひゃ~、オラ、こんなことできるぞ!」って感じですね。

 

ま、そうなってくると自分的には、
かなりいい気になってくるわけです。

これまで家事にかけていた時間が
三分の二、もしくは半分になるくらいの
バージョンアップですので、
「ヒャッハ~」ってなもんです。

 

が。

そんなものは所詮小手先だということに
まざまざと気付くことになります。

つまりは似非。ハリボテ。パチもの。

要するに本質ではないってことです。

 

私は先日、主婦(夫)目線とはどういうことなのか、
まざまざと実感することになりました。

 

疲れ切って帰宅した日。

その日、家族的なイベントがあり、深夜1時過ぎの帰宅です。

子供たちはすでにグロッキー状態。

で、私も同様にヘロヘロのボロ雑巾。

もうそのまま子供たちを布団に放り投げて、
自分も寝床にダイブしたい心境。

 

主夫の「虎の穴」に入る前の私なら、
たぶんそうしました。

ですが。

主夫修行の虎の穴に入った私は
自然と身体が動き……。

洗濯機のスイッチを入れ、
キッチンの整理をはじめ、
子供たちが放り出しているカバンなんかを
整理し始めたわけです。

 

洗濯機が終わるのを待つ間、悟りました。

私は主夫としてさらなるステージに到達したことを。

 

明朝、家族が起きてきた時のことを無意識に考えて、
自然と身体が動く。

「北斗の拳」的に言えば、まさに「無想転生」。

「ドラゴンボール」的に言えば、「スーパーサイヤ人3」。

「ONE PIECE」的に言えば、「覇王色の覇気」。

そして、「サザエさん」的に言えば、
クイーン・オブ・主婦である「フネ」。

そう。

私はついに「フネ」の心境に到達したわけでした。

イェーイ!

俺はフネだー!

 

どんなに疲れていても、
明日の家族のことを考えて、つい動いてしまう。

家事のテクニック論に落ちることなく、
無我の境地で体が動くようになった私。

 

これが!

主婦(夫)の極意であることをついに悟ったわけであります。

 

ということで、
かつてこういった一種の滅私的なものに関しては、
非常に拒否反応のあった私でさえ、
数か月間の修行でその発想を捨てることができたわけです。

この「フネ」の心境に到達するには、
生半可な気持ちでは難しいことと思います。

ですが、ぜひ皆さまの追随を
お待ち申し上げる次第であります。

(大きなお世話だ!)

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