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美味いものやおふくろの味で
記憶を呼び起こす、
という回想法はありそうです。

唱歌「故郷(ふるさと)」な感じで、
『兎追いし彼の山♪』的に
とてもきれいな思い出が紡ぎ出せそうですね。

が。
誠にスーパー思いつきではありますが、
自分史的に「不味いもの」で
一体どこまで物事を思い出すことができるのか、
試してみたくなりました。

男性はネガティブな記憶が
短期記憶に蓄積されやすいと言われていますが、
もしそれが本当なら、
今回の企画はスカスカになる予定です。

ということで、
ホントにスカスカになるのかどうか、
私の脳みそを検証してみます。

 

ちなみに。
食べた当時の幼稚な舌による
「不味い」という記憶で列挙しています。

プラス嗜好なんてものは、
所詮主観の権化のようなものでもあるわけで。

なので、
その食べ物と
特産にしている地域の名誉のために
申し添えますと、
「本当に不味い!」というわけではありませんので、
どうぞ怒らないでくださいね。
(って何にビビッて、誰に断ってるんだか……)

麺シリーズその1:田舎そば

へぎそば

これが「へぎそば」です。

私の故郷は新潟県。
その故郷のそばと言えば、
「へぎそば」です。

「へぎそば」はつなぎに
布海苔という海藻を使っていますので、
非常に喉越し滑らかです。

いわゆる蕎麦通からすると
「どうにもねぇ」なんて
言われるかもしれませんが、
私にとってのそばと言えば
物心ついてからずっと「へぎそば」。

で、子供の頃に
長野の善光寺にお参りに行った時のこと。

入った蕎麦屋で出された
「十割そば」で「田舎そば」に
目を丸くしてしまったのでした。
(十割そばはつなぎを使わず、
田舎そばは黒くて太い蕎麦のこと)

子供の食べ方だと
「へぎそば」であれば啜れるのに対して、
「田舎そば」は啜れない。

世の中には同じ名前のものでも、
かくも土地によって
味わいが異なるものだということを
初めて学んだ瞬間でした。

「何これ!啜れないよ!」という衝撃の経験でした。

※ちなみに。今は大好物です。

麺シリーズその2:沖縄そば

沖縄ソーキそば

コーレーグースを垂らして食べるのがお好みです。

大学生の頃、
親父が出張で東京に来ました。

で、
気の利いたところで
昼飯でもどうか、ということになり、
二人で入ったのが、
当時新宿にあった「沖縄そば」の店でした。

今でこそ、
「沖縄そば」、「ソーキそば」なんて言えば、
普通に市民権を得ていますが、
20数年前の当時は
あんまり聞いたこともありませんでした。

なので、田舎から出てきた親父に
東京でしか食えない変わったものを、
という配慮で選んだわけですが……。

いわゆるラーメンのつもりで啜った瞬間、
二人の顔は一変したのでした。

再び「何これ!啜れないよ!」という
デジャブを味わうことになるのでした……。

※ちなみに。
義母のルーツでもある沖縄の食文化は、
結婚後私にとってごく身近なものになり、
今ではわが家で沖縄そばは
普通に出てくる大好物になりました。
銀座の沖縄のアンテナショップにもよく行きます。

麺シリーズその3:伊勢うどん

伊勢うどん

伊勢うどん。入ったうどん屋はこの写真よりも器もぼろくて、出汁の色も真っ黒。で、もっとブヨブヨでした。


まあ、麺シリーズのその3で
「伊勢うどん」ですので、
すでにネタバレ感満載なのですが、
要するに三度目の
「何これ!啜れないよ!」を
味わった一品です。

しかもブヨブヨ。

私、香川で感動して
二泊三日の出張で10食以上は食べ、
秋田に出張に行ったときには
「稲庭うどん」を
大量にみやげに購入するほど、
うどん好きです。

なので、
うどんと言えば、光り輝くもので、
コシや喉越しを楽しむものだと
思い込んでいました。

で、名物なんて言っておいて、
まさかブヨブヨのうどんが
出てくるなんて夢にも思わなかったわけです。

初めて食べたのは、
妻の実家のある伊勢に行った時のこと。

中々にエキセントリックなうどんを堪能して、
かなり度肝を抜かれました。

※三度目でくどいかもしれませんが……。
「伊勢うどん」、今では大好物になっています。
帰省するたびに必ず買って帰ってきています。
ただ……、この「伊勢うどん」ばかりは、
大好物といった時に驚きの白い目を向けられる食べ物を
私は他に知りません。
もちろん私自身はディスっていません。
それは言わば深い悲しみというやつです。


ということで、「ご当地の麺」関連だけで、
結構記憶を辿ることができました。

不味いものでも結構思い出せるじゃん。

つーわけで、
ラインナップはまだまだありそうなので、
次回に続きます!

次回予告:「生活の中の不味いもの」編

ご期待ください!
(どこにニーズがあるんだ……)

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