Pocket

現時点でこのブログで、最も検索され読まれているのは「奥さんが妊娠したら読むべき本」という記事です。
検索ワードの組み合わせは、かなりの種類になりますが、その最初に来るキーワードの傾向は、

  • 「プレパパ」
  • 「奥さん 妊娠」
  • 「妻 妊娠」

という感じで、次のキーワードで「読むべき本」、「読む」というような言葉が続きます。

ということから、プレパパが奥様の妊娠を受けて、検索していただきお読みいただいていることが想像できます。

その記事では、第1子が生まれる前、私が父になるために、そして「妊婦さん」という男性にとって不可思議な存在を理解するために、実際に読んだ本をご紹介しています。

 

ただ最近、プレパパが赤ちゃん、妊婦さんのことを理解するだけでは足りないように、思い始めました。

それは、ある男性から「産後クライシス」についてのご相談を受けたことがきっかけになっています。

その方はお子さんが生まれてから、奥様との関係があまりうまくいっていないとのこと。

正直なところ、その時点で、「その方が奥さんとお母さんを混同していないか?」とか、「ちゃんと赤ちゃんと産褥期の奥さんをサポートしたか?」といったことしか思いつきませんでした。

しかし、「産後クライシス」という言葉が一躍脚光を浴びたのは、2012年9月のNHKのテレビ番組「あさイチ」で特集されてからのことです。

私たち夫婦の「産後」は2008年と2011年で、すでに「その時」が過ぎていて、私自身がその言葉について当事者意識、もしくは経験者としての感覚があまりない状態でした。

 

そのため、関連する書籍を改めて読むことにしたわけです。

そして、それらを読んで、プレパパは、「赤ちゃん」、「イクメン」、「育児」のことを知るよりも前に、この「産後クライシス」のことを、まず最初に知るべきなのではないかと強く思いました。

「知らなきゃヤバい。出産前のご夫婦が(特にプレパパが)認識していないと取り返しのつかないことになるんじゃないかな」という感じです。

ということで、その時、特に参考にさせていただいた以下の2冊をご紹介したいと思います。

[table id=14 /]

「産後クライシス」
その内容は、プレパパには新鮮、かつ少しショッキングかもしれません。

 

まず、ポプラ新書の「産後クライシス」。

こちらは「産後クライシス」という言葉の産みの親である著者お二人が、NHK「あさイチ」で特集を仕掛けたことを発端として、その経緯、メカニズム、対処法を紹介するものです。

さすが産みの親だけあって、「産後クライシス」の概要・アウトラインを知るために最適なものだと思います。プレパパはまず最初にこの本を読むことをお勧めします。

 

ただ、やはりNHKや「あさイチ」という番組の性格なのでしょうか、夫婦間に起こるドロドロしたダークサイドについてはほぼ触れられていません(朝からそんな夫婦間の重い話題は気が滅入るからでしょうね)。

また、日本の男性の職場環境で、育児・育休・時短勤務などが難しいという現実に触れてはいるのですが、それが逆に仇になり、「じゃあ、どうしたらいいんだよ!」という気になってしまうかもしれません。

 

一方、角川フォレスタの「産後クライシス なぜ出産後に夫婦の危機が訪れるのか」ですが、こちらは著者の方が日本初の離婚カウンセラーとして多年にわたり、かなりの夫婦相談事例をお持ちとのことで、非常に事例が生々しいものです。

重くショッキングな内容が多く取り上げられていますが、三面記事的な興味本位のレアケースを紹介、ということでは決してありません。

その中で紹介する事例は、どの夫婦でも抱えていて、日常的に起こり得る可能性がある「産後クライシス」の実例と言えると思います。

そして、NHK版と比べると、セックスや浮気とお金(家計)という、一見「妊娠」「育児」という言葉に馴染みにくい課題に焦点を当てているのも、著者の方が離婚カウンセラーということから、「産後クライシス」が「離婚」という選択肢に発展してしまった例を、多数見てきているからなのかもしれません。

 

ただ、この本は女性向けに書かれたものですので、このブログを読んでくださっているような「子育て」に意識が向いているプレパパ側からすると、「そんなに悪いお父さんになるつもりはない!」とか、「そんなに男性をダメな子供のように扱う必要はないだろう!」という気になる可能性もあります。

 

以上、簡単ですが「産後クライシス」について参考になる2冊をご紹介しました。

プレパパの方にとって、はじめの一歩は「まずは知る」ことが重要なのではないかと思います(知らなきゃヤバいです)。

 

それは、NHKの記者とディレクターの方によって命名され認識可能になった概念「産後クライシス」は、ある日急に日本に出現したものではないはずだからです。

命名される前は、知らない間に夫婦間で発生して、長く続き解消が極めて難しい歪みを産み出していた可能性があります。

そして、それが概念として認識されていなかったがゆえに、対処のしようもなかったのかもしれません。

 

仮に、オムツ替えを知らなくても赤ちゃんが泣き始めたり、ベビー服が汚れたりしていれば、そこにある問題、課題として対処のしようはあります。

でも、「産後クライシス」は見えるものではありませんので、そもそも認識していなかったら、手も足も出ないまま何もできないことになります。

 

とにかく「産後クライシス」があることを知る。

そして、決して特殊な事例ではないということを知る。

ということを今回強く感じましたので、ご紹介させていただきました。

 

次回は、引き続き「産後クライシス」についての詳細を、私や妻の経験も踏まえた上で、ご紹介したいと思います。

Pocket