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かつて私は職場で笑うことができなくなり、毎日頭の先から脇の下あたりまで冷水を浴びせかけられた感覚に襲われ、仕事場の端末を目の前にして頭が真っ白になり身体が硬直してしまっていたことがあります(詳細記事は「もしもあなたが職場で悩んでいたら」)。

そんな職場では呼吸をすることさえも苦しかったです。

その原因はいくつか考えられますが、その一つの原因として私をもっとも苦しめたのは、そこしか居場所(働き場所)がないという思い込みに縛られていたことです。

逃げ場がない恐怖は未来のことを考えることも、論理的に状況を分析することもできなくさせてしまっていました。

 

今でこそ、多様な働き方や生き方があることを知っていますが、その頃の私は毎日通う職場しか働き方や生き方がないと思い込んでいましたので、その職場が自分の精神をガリガリと削り、体調を蝕んだとしても他の考え方をすることも受け入れることもできませんでした。

 

一つのことに固執するリスクがあると思います。

「それ(そこ)しかない」と思い込んだ瞬間から、逃げ場はどこにもなくなります。

そして、それに捉われるばかりに本来であればすることができたかもしれない豊かな生活を選択することができなくなってしまうかも。

 

住まい、仕事、資産運用、家族、勉強、キャリア、生き方に関して、実は世の中に多種多様に存在しているのに、一つの選択に捉われるあまり自由に選択することができない。

 

今この瞬間について、人間は一つの選択しか実行することはできませんが、未来永劫その選択が正しいか、安全か、安心かなんて保証はあるわけもなく、誰にも予測することができません。

もしも選択が誤っていた場合、別の選択をするのか、誤っていた選択に固執して一から同じことを繰り返すのか、どちらが人生のリスクに対して柔軟に対応できていると言えるでしょうか。

 

世の中の未来が、個人で予測することがほとんど不可能なほど複雑化しているとしても、一つのことに固執せず、多様な選択が可能であることを知っているだけで、それだけでリスクヘッジになり、リスクをコントロールできていると言えると思うのです。

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