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夏休み、電車に乗っているとリュックを背負って、帽子を被り、
スタンプの台紙を持った子供たちをよく見かけますよね。

その出で立ちや会話から子供たちは
鉄道各社が提供するスタンプラリーに
参加していることがわかります。

独身の頃、そんな風景を見ていて、
同行する親御さんは本当に大変だなあ、
なんて思っていました。

親になってからも子供が赤ん坊の頃は、
もう少し大きくなったら
あんなことに興味を持ち始めるんだなあ、
なんて本気の傍観者で思っていました。

 

……それが今夏、当事者に変わったわけです……。

 

さて、スタンプラリー、
なじみのない方もいらっしゃるかもしれませんので、
簡単にそのイベントの概要をご説明いたします。

鉄道各社が提供する場合、
たいてい1日乗車券とセットになっています。

その乗車券とスタンプの台紙を購入して、
リアル双六の開始となります。

各駅に設置されているスタンプを押していき、
ゴールの駅でご褒美の景品をいただく、といった流れです。

 

今回、二人の子供と参加したのは
「東京メトロ スタンプラリー 2015」
です。

http://www.tokyometro.jp/news/2015/724.html(東京メトロサイトの案内ページ)

 

わが家の二人の子供は男の子と女の子。

お誂え向きにも、
このスタンプラリーは男の子バージョン(仮面ライダードライブ)と
女の子バージョン(プリンセスプリキュア)があります。

「二人とも楽しめそうだから、ちょうどいいな」、
こんな軽い気持ちでこのスタンプラリーを選んだわけです……。

この軽い気持ちが後々の
「父親ボロ雑巾の図」の
幕開けになるのですが、まだ知る由もありません。

 

早速スタートに選んだ駅で諸々を購入後、
各スタンプ設置駅の案内図を見た私は愕然としました。

スタンプラリー路線図

丁寧に男の子用の駅と女の子用の駅が分かれています……泣。

ご覧いただくとお分かりかと思いますが、
ご丁寧にも男の子と女の子のスタンプ設置駅がほとんどバラバラ。

しかも、基本的に東京メトロのスタンプラリーは
定期券販売所がある駅にスタンプが置かれているので、
動線も最悪の代物でした。
(東京メトロの定期券販売所は
すべての駅にあるわけではなく、主要な駅にのみあります)

あっちの駅に行って、こっちの駅にもどり、
たった一駅のために乗り換えて……。

スタンプ設置駅の案内を見て
その面倒臭さは火を見るよりも明らかでした。
(もっと楽にできそうな
私鉄のスタンプラリーにすればよかったと悔やみました)

 

男の子、女の子双方のスタンプを制覇するためには、
私が想定していた時間の2倍以上はかかることが予測されます。

そして、それを見るやいなや私は姑息にも
子供たちに男の子バージョンか女の子バージョンのどちらかを
選択して周ることを提案します。

が、もちろん敢え無くその交渉は決裂し、
ブチ切れた娘からなじられる始末。

 

ということで、
泣く泣く最初のスタンプ設置場所を目指すことになります。

が、このスタンプラリーの硬派なところは
上記に留まるものではありません。

スタンプ台が設置されている東京メトロの定期券販売所は
改札を出た駅構内のどこかにあります。

ということは、
ホームやコンコースのどこかにスタンプがあるわけではなく、
いちいち改札を出て定期券販売所を探すことになるのです。

確かに子供たちが夏休みといえども一般の通勤の方々にとっては、
リュックを背負ったチビッ子たちが
駅のホームでスタンプを押すのは邪魔ですし、
危険なのは理解できます。

地下鉄の限られた敷地の中で
子供たちが邪魔にならず安全にスタンプを押すためには
定期券販売所が向いているのも理解できます。

しかし、この改札を出て
定期券販売所を探すという一手間が、
非っ常~~~~に面倒臭い。

普段使っている駅の出口もたまに間違うくらいなのに、
はじめて訪れた駅の立体的な平面図を見ながら
子供から目を離さないように販売所を探すのは、
難易度がかなり高めのミッションでした。
(そして、なぜか本当にわかりづらい場所にあるんです……)

 

スタンプ設置箇所

初めての駅のこの手の案内図って本当によく分かりません。

階段を上ったり下りたり、
乗り換えの路線まで「あと260m」といった表示を絶望的な気分で眺めつつ、
下の子の手を引いてあっちの駅、こっちの駅をさまよいます。

しかも車窓はずっと暗闇。

景色は一切変わることもなく
(たった1回地上に出る線に乗れたときは正直うれしかったです)、
東京のアンダーグラウンドを彷徨う親子3人。

しかも、途中下の子が寝てしまい、体重18kgを抱えての彷徨。

その時、まったく同じように子供を抱えたお父さんとすれ違ったのですが、
心の中でお互いエールを送りあったのは言うまでもありません(たぶん)。

 

途中、電池切れした親子が原宿の竹下通りで
燃料(子供たちは串揚げ、私はビール)を補給しつつ、
ようやくゴールの銀座駅にたどり着いたとき、
最後の悲劇が親子を襲います。

明治神宮前(原宿)

なぜ原宿を休憩場所に選んだのか、今となっては意味が分かりません……。

ゴールの受付時間は17:00まで。

一方、ヘロヘロの私たちがたどり着いたのは19:00ごろ……。

子供たちの
「ねえ、どうしてゴールのシールをもらえないの?」
という言葉を、
砂を噛むような思いで胸に抱きつつ、
わが家の駅に向けて最後の乗り換えを行うのでした。

 

スタンプラリーゴール

空しくスタンプ台だけ置かれているガラ空きのゴール。

子供たちとのレジャーは
念入りな下調べが重要であることを、
嫌というほど思い知らされた夏の日なのでした。
(ホント、思いつきで「スタンプラリー行く?」なんて言った
自分を呪いました)

 

ちなみに翌日買い物のついでに行った銀座駅で
無事ご褒美のシールをもらうことができました。

ゴールその後

息子も東京メトロさんのご厚意でシールをもらうことができました。

息子はスタンプ台帳を
早速失くしてしまっていたのですが
(あれだけ苦労したのに!)、
担当者の方のご配慮で
無事息子と娘がシールを
手にすることができたというわけです。

東京メトロさん!
その節は本当にありがとうございました!

(でも、定期券販売所の案内は
もうちょっと分かりやすくしてもらえると、
本当に本当に本当に助かります……。)

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