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前回のブログ記事『どうして“親”は「ゲーム」が嫌いなのか』では、
「親が「ゲーム」を嫌いな理由」と
「それでも子供に買い与えてしまう理由」についてご紹介しました。

今回はそれぞれの理由を
もう少し詳しく見ていきたいと思います。

親から見たゲーム以外の嫌われもの

私が子供の頃から、
ゲームはとかく目の敵にされていました。

室内でゲームばかりしているから
虚弱になって反射神経が悪くなったとか、
ゲームは簡単にリセットすることができるから
現実の世界も簡単にリセットできると
思い込んでいる子供が増えた、のような論調です。

当然ながら、そういった情報が
子供の私の耳にも届いてきて、そのたびに辟易としていました。

なぜならゲームの中で敵を打ち落としたり
撃退したりするためには反射神経が必要ですし、
ゲームのリセットボタンが現実にも適用されるなんて
思うほど頭の悪い子供は
さすがにいないと思っていたからです。

 

思えば、PTAやメディアに影響された保護者たちから
禁止されたり白い目で見られたりするものが、
今も昔も子供の周りにはたくさんあります。

私の頃ですと、『8時だョ!全員集合』(例のドリフターズのTV番組)、
『オレたちひょうきん族』(タケちゃんマンなどの
キャラクターで知られるお笑い番組)、
そして漫画全般は特に目の敵にされていた記憶があります。

そこにゲームが登場して、
前回の「親がゲームを嫌いな理由」で上げたような内容を基に、
子供に悪影響を与える三羽烏「TV・漫画・ゲーム」が
揃い踏みすることになるのです。

今ではそこに、SNSやスマホが加わってくると思います。

 

さて、今一度前回の「親がゲームを嫌いな理由」を
挙げてみたいと思います。

  • 目が悪くなる
  • 他者とのコミュニケーションが取れなくなる
  • 勉強をしなくなる
  • ゲーム(ソフト)とゲーム機(ハード)の購入、
    維持にお金がかかる
  • 子供を放置しているような罪悪感がある
  • 子供がインドア派(引きこもり?)になる
  • 外に出て遊んでほしい
  • 人生はリセットできない
  • 戦争や銃といったものが出てくる
  • 残虐なシーンがある
  • インターネットと繋がって好ましくない
    コミュニケーションが形成される
  • インターネットと繋がって課金される
  • 射幸心を煽って、中毒症状が出る
  • 低俗でくだらない、高尚ではない
  • 貴重な子供時代の時間の無駄
  • 友達と遊ばなくなる
  • バーチャルと現実の区別がつかなくなる
  • 読書や昆虫採集、天文観測、
    そういった実際の教科に役立つことをしてほしい

 

これってよく考えると、
親が好ましくないと思っているもの全般に
当てはまるように思いませんか?

TVだって、漫画だって、
成人指定のあれだってこれだって、
全部が当てはまるはずです。

試しに「ゲーム」という言葉を隠してこの一覧を見たら、
各世代によって答えは変わるものの、
思い当ったり当てはまるものが必ずあるはずです。

保護者が子供にとって害毒とするものは、
今も昔もゲームに限らず
子供たちは接する機会を持っているということです。
(よく考えたら、戦後間もないころのオドロオドロしい紙芝居だって、
見かたによっては情操教育を妨げるものになりますよね)

大人がつくりあげた子供を取り巻く環境

親は心温まる絵本を読んで、
木の温もりのあるおもちゃで遊び、お花を摘んだり、
小川で魚と戯れるような子供であれば
大満足なのかもしれません。

確かに二児の父親となった今では、
そういったどこか牧歌的な雰囲気で子供を遊ばせたい
と願う親の気持ちも分からないでもありません。

でも、残念ながら親たち大人がつくりあげてきたこの世界は、
子供たちを大人になるまでの間、
温もりだけに包んで守りながら
育ててあげられるようにはできていません。

通学途中、電車内では扇情的でセクシャルな内容の
中吊り広告を目にするでしょうし、
子供の味方であるおもちゃも、
全種類集めたくなるようにうまく購買心を煽ってきます。

インターネットでは
ごく簡単に玉石混淆な情報にアクセスできますし、
スマホやSNSでは
容易に見ず知らずの人間と関わりを持つことができます。

 

ということで、
もう誰にも止めようのないこのような社会の中で、
「ゲーム」だけに目くじらを立てたり、
過剰に反応したりすることは、
もはやナンセンスなことなのかもしれません。

 

では、どうせそんな社会なら毒を食らわば皿までで、
ゲームも無条件に子供たちへ
解禁していいものなのでしょうか。

それも少し早計な気がします。

では、どのようにすべきでしょうか。

次回は、より深くゲームとの関わり方について
考えていきたいと思います。

次回:親と子の「ゲームの付き合い方」(2)

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