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私のゲーム体験

私はドンピシャど真ん中、
どストライクのファミコン世代です。

小学校時代、発売間もないファミコンは、
小学校でも近所の遊び場でも、
どこでも子供たちの話題に上っていました。

どこでジャンプをすると隠しアイテムが出てくるとか、
どこのタイルを打つと1UP(ゲームオーバーまでチャンスが
1回増えるというやつです)できるとか、
タイトル画面でコントローラーに
特定の操作をすると“無敵”になるとか、
そういった話題が当時の小学生の間で盛り上がっていました
(ちょうど今の“妖怪ウォッチ”ブームくらいの大ヒットです)。

 

ところが……。

私はその空前の大ブーム中に
家でファミコンをすることができませんでした。

親の教育方針か、
はたまた経済的事情かは知りませんが、
結局買ってもらえなかったのです
(そのことについて親と話し合ったり、
ねだったりしたことはなく、
「そんな高価なおもちゃはうちでは無理」という
なんとも悲しい諦めの気持ちでした)。

 

ただ、そこはそれ。

子供はちゃっかりしているもので、
友達の家や従兄弟の家で
私は浴びるほどゲームをしていました。

私の持っているゲームのテクニックと知識から、
友達は私がファミコンを持っていないなんて
思いもしなかったと思います
(友達からゲームソフトを借りて別の友達の家でする、
といった他人の褌で相撲を取るようなことも
平気でしていました)。

 

子育ての親を悩ませるゲームの存在

さて、私のゲーム事情はそんなわけだったのですが、
今自分自身が親になってみてゲームって不思議な存在だなあ
と改めて思うことがあります。

当時も、あれから30年も経っている現在でも、
親にとって「買ってあげるべきか」、
「我慢させるべきか」といった子育ての葛藤が
未だにあるという点
です。

 

親が「ゲーム」を嫌いな理由

私の子供時代から、親たちやメディアでは
よくゲーム批判が展開されていました。

当時のゲーム事情と現在のゲーム事情は大きく異なりますが、
親がゲームを嫌いな理由は
だいたい以下のような感じになると思います
(当時のゲーム批判の記憶を参考にして、現代風にアレンジしています)。

【親がゲームを嫌いな理由】

  • 目が悪くなる
  • 他者とのコミュニケーションが取れなくなる
  • 勉強をしなくなる
  • ゲーム(ソフト)とゲーム機(ハード)の購入、維持にお金がかかる
  • 子供を放置しているような罪悪感がある
  • 子供がインドア派(引きこもり?)になる
  • 外に出て遊んでほしい
  • 人生はリセットできない
  • 戦争や銃といったものが出てくる
  • 残虐なシーンがある
  • インターネットと繋がって好ましくないコミュニケーションが形成される
  • インターネットと繋がって課金される
  • 射幸心を煽って、中毒症状が出る
  • 低俗でくだらない、高尚ではない
  • 貴重な子供時代の時間の無駄
  • 友達と遊ばなくなる
  • バーチャルと現実の区別がつかなくなる
  • 読書や昆虫採集、天文観測、そういった実際の教科に役立つことをしてほしい

 

内容に多少似通った部分はありますが、
思いつくままに列挙してみました。

結構多いですね……。

ここに挙げた理由が本当なら、
ゲームというのはとんでもない害悪であり、
禁酒法ならぬ禁ゲーム法をつくって
子供たちを守らなくてはいけないものになりますね。

 

親が「ゲームを買い与えた結果」→「ブーム」となる

しかし、ここに大きな矛盾が
あることにお気づきでしょうか。

ゲームが空前のブームになり、
日本国内だけでゲーム機自体が何千万台と売れ、
何百万本と売れるようなゲームソフトが
出てくるのはなぜなのでしょうか。
(ファミリーコンピューター国内出荷台数1,935万台、
PlayStation出荷台数(国内とアジア含めて)2,072万台
ウィキペディアより)

よくよく考えると、子供自体に購買力はありませんので、
このブームを牽引しているのは「親が買い与える」という行為だと
言えるのではないでしょうか
(もちろんお小遣いやお年玉を貯めて、
といったこともあるでしょうが、
購入の許可を与えているのは親です)。

あれだけゲームを好ましく思わない理由が
列挙できるにもかかわらず、です。

 

親がゲームを買い与える理由

ということで、親が結局買い与える理由というのも、
ちょっと考えてみる必要があるように思います。

これも思いつくままに列挙してみます。

【でも親がゲームを買い与える理由】

  • 友達が持っているから
  • 仲間はずれにさせたくないから
  • 自分もやってきたから
  • うるさくて黙らせていたいから
  • 勝手に遊んでいてくれるから

この親がゲームを買い与える理由について考える前に、
ちょっと具体例を交えて“親の気持ち”というものを
ご紹介したいと思います。

ゲームによって起こる「仲間外れ」と親の思い

息子が保育園の時、
クラスでニンテンドー3DS(ポータブルのゲーム機です)の
“妖怪ウォッチ”のゲームソフトを持っていない子が
仲間外れにされる、といったことが起きました。

息子はゲーム機もソフトも持っていませんので、
他の持っていない子数名と寂しい思いをしたかもしれません。

こういったことがあると、
いかにゲームに対してマイナスな思いを持つ親御さんも
心が揺さぶられるのではないでしょうか。

自分の子育ての理論や信念によって、
子供に何らかの切ない思いをさせているとしたら……。

保育園や幼稚園では子供たちが成長するに従い、
親や先生の目の届かないところで独自の関係性を築き始めます。

そういった親の目や手が届かないところで、
もしも自分の子供が仲間外れにされていたり、
いじめられていたりしたら、
といった想像はどの親御さんも苦しませることだと思います。

 

「親」と「子供」と「ゲーム」。

今回は、子育てにおけるゲームについて、
「親がゲームを嫌いな理由」、
「でも結局買い与えてしまう理由」などを挙げてみました。

次回はこのことを基に、
親と子、子育てで
どのようにゲームと関わっていくべきかを
もう少し考えみたいと思います。

次回:親と子の「ゲームの付き合い方」(1)

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