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前回、デジタル終活においては、まず何はなくとも「恥・羞恥心・タブーへの対処」をすべきであることをご紹介いたしました。

 

どなたにだって見られたくないものがあり、

パソコンはその秘匿性に優れているため、

得てしてご家族ですら知らない面を溜めてしまっている可能性があるので、

できるだけ早めに対処(削除)してしまうべきだ、

というようにまとめることができます。

 

さて、この「恥・羞恥心・タブーへの対処」が滞りなく終わっているとして、ご自分にとって必要なデジタル終活を今一度考えてみることにしましょう。

 

パソコンを使っているからと言って、どなたでも大変な労力をかけてデジタル終活しなくてはいけないかというと、実は必ずしもそうではありません。

比較的容易にデジタル終活が済んでしまう人もいます。

 

私の父がこの例になると思いますので、そのパソコンに対するスタンスをご紹介したいと思います。

父は、昨今の情報セキュリティやネット犯罪の報道をよく見ているため、よく分からず自分が詳しくないと自覚しているパソコンやインターネットでは、個人情報や資産の取扱いを行わないようにしています。

パソコンはもっぱらインターネットでちょっと調べものをする、デジカメで撮った写真をプリントアウトする、年賀状を印刷する、町内会の資料をwordで作成してプリントアウトする、といった程度の利用の仕方です。

恐らく明日からそのパソコンがなくなっても、近所の映画館の上映スケジュールが分からなくなる程度の不便しかないと思います。

そのため、やるべきデジタル終活は「インターネット接続契約の停止方法を周囲に教えておく」くらいで足ります。

そして、そのパソコンの処分は、ハードディスクの初期化や物理的な破壊といった「全データを無条件に削除する」方法で特に問題はないでしょう。

 

さて、こういったライトユーザーの方のデジタル終活での重要なポイントは、

  • パソコンで個人情報や財産に関わるような重要なことを一切していないこと。
  • そして、パソコンに重要な思い出は残していないこと。

この2点を他のご家族に分かるようにしておく、という点です。

 

恐らく私の父のように、安全を考えパソコンで特別なことをしていない方は、一定数いらっしゃると思います。

しかし、例えいかにパソコンで重要な活動をしていないとしても、その利用方法をご自分だけが知っている状況にしないことが大切です。

何もご家族にお伝えしていないままでは、いざ“その時”が来たとき、ご家族はそのパソコンを目の前にして、貴重なものが保存されているのか、そうでないのかが分からずに途方に暮れることになるはずです。

 

以上のように見てくると、「親の家の片づけ」を考えていらっしゃる方で、ご両親がパソコンをどのように使っているのか分からずに不安だ、という方もいらっしゃると思います。

その場合は、現在ご両親がどのような使い方をしているのか、帰省の際にでもヒアリングしておくべきでしょう。

 

次回はその際のヒアリングのポイントなどを考えていきたいと思います。

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