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「デジタル終活」を考える

「デジタル終活」

個人情報ならぬ「故人情報」

まだまだ目新しい言葉です。

でも、字面を見れば、だいたいどんなことを言いたいのかはわかりますよね。

ライフエンディングを考えるにあたって、パソコン・モバイル・タブレットPCなどをインターフェースとした諸活動や内部・外部データも終活の範疇に入れて整理をしておこうという考え方です。

と、ちょっと面倒臭く言ってみましたが、

要するに、パソコンとインターネットのコトを整理しましょう!という話です。

 

先日、NHKのクローズアップ現代(2015/6/16放送「そのパソコン遺(のこ)して死ねますか?~デジタル時代の新たな“遺品”~」)でも取り上げられましたし、web上のニュースサイトでも頻繁に取り上げられています。

恐らくその盛り上がりは「YAHOO!エンディング」や「Facebookの追悼アカウント」などが契機になっているのではないかと、考えられます。

(次回以降、詳しくそれらの情報をご紹介いたします。)

 

さて、そのような様々なサービスを拝見し感じることは、この「デジタル終活」に関してはまだかなり手探り状態であるということです。

また、関連する法律も当然のごとく後手に回っており、故人(個人)の情報に遺族がどのようにアクセスするかについては、まだサービス提供者の判断などに委ねられているような状態です。

つまり、私たちの生活と既に切っても切れなくなっている“デジタル”ですが、パソコンという製品もインターネット上の各種サービスも、ユーザーやクライアントがお亡くなりになるということを想定して作られたり、提供されたりしてはいないということです。

 

たいていの製品やサービスも別にライフエンディングを見据えて開発されているわけではないので、当然と言えば当然のことなのですが、問題はパソコンやインターネットが思いのほか普段の生活に食い込んでしまっているということです。

以下の表をご覧いただければわかりますが、これまで日本の80歳以上の方々はパソコンやインターネットに関しては、まだまだ利用率は2割程度のため、そこまでデジタル終活を意識しなくてもご本人もご遺族も特に困ることはなかったと思います。

ところが、これからは利用率が飛躍的に伸びている層が、終活世代に入ってきます。

「属性別インターネット利用率及び利用頻度」

ネット利用状況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(出典)総務省「平成23年通信利用動向調査」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

 

そして、もっとも問題になってくるのは、その利用の仕方なのではないかと推測します。

パソコンやインターネットを現役で働いていた頃に利用していた層は、その利便性から生活に組み込んで利用していると考えられます(ネットバンキング、投資運用、住所名簿、家計簿etc.)。

趣味や余暇を充実させるためという範囲の利用方法であれば、パソコンやインターネット上のサービスをデジタル終活で整理していなくても、あまりご遺族が困ることはなかったと思います。

ところが、生活の一部に確実に組み込まれた使い方をしていると、どうなるのでしょうか。

通常の「生前整理」や「親の家の片づけ」をしていない時と同様に、ご本人もご遺族もお困りになるということです。

 

さて、このように見てくると、ますますデジタル終活の重要性を考えざるを得ないことは分かってきましたが、残念なことにデジタル終活について、具体的な方法がまだ世の中に提示されていません。

前述したとおり、手探り状態です。

 

ということで、次回からは家族で考えるコト研究所が考える「デジタル終活」について、ご紹介いたします。

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