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今回は「親の家の片づけ」を始めるに当たり、私が家族とどのように話したのかをご紹介します。

取り繕った説得は、真の目的やゴールをぼかす

最初に頭に浮かんだのは、相手の興味・関心別に、いろいろな言い方で納得を得る方法でした。
例えば、妹には「実家の大変な状況をなんとかしてやるよ」という恩着せ戦法
父母には「孫が遊べて怪我しないような場をつくろうよ」という孫見せ戦法
妻には「いつか長男夫婦である自分たちに片付けが来てしまうよ」という長男脅迫戦法

実にせこい戦法の数々ですが、このような小手先に堕した言い方が頭の中を渦巻いたのでした。

 

そこで、結局、実際に私が取った方法はどんなものだったのでしょうか?

最終的に私は一番初めに自分で考えた目的を真正面から言うことに決め、そうしました。

「親の家を片づけて、父と母の想いや人生を家族で共有する」です。

父母にはその意思や選択で紡いできた歴史を私・妻・孫、そして妹に伝えてもらいたいこと、妹には実家の状況をお互い共有し、私が何を目的としゴールにしているのかを。
妻にはこれまでの考えの過程も含めて説明したのです。

結果としてこの対策はうまくいきました(その後、多少の齟齬は出てきますが……)。

小手先の説得方法を使わずに、我が家で最良であろうと考え出した目的とゴールを、地味に、できるだけゆっくりと、誠心誠意話すことが一番だったのです。(この時の父母との実際のやり取りの模様は今後のブログでお伝えいたします)

取り繕った説得は、真の目的やゴールをぼかします。
小手先の言い方に逃げれば、その言い方ごとのゴールを用意しなければ、嘘になります。
そして、言い方ごとのゴールを設定すれば、全方面作戦を展開しなくてはならず、限られた期間内でプロジェクトの遂行は難しくなったことでしょう。なによりも総花的で、家族で一丸となって親の家の片づけを行う力は削がれたと思います。

「始めることができない」リスクで、「説明をよくして、理解してもらう」という対策は、結局のところ「真面目が一番」という当たり前の方法に落ち着くことになるのでした(不真面目な私は無駄に遠回りして一周まわってもとに戻ってきたということです)。

次回は、プロジェクト開始後に想定されるリスクについてご紹介します。

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