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誰のための「親の家の片づけ」?「生前整理」?

さて、前回のブログでは2つの質問をご提示させていただきました。

その2つの質問は以下のとおりです。
1)一体、誰のための、何のための「親の家の片づけ」なのでしょうか?
2)どうしてまだ「親の家の片づけ」に手を付けられないのでしょうか?

実はこれらの質問は私が実家の片づけを考え始めた際に自分自身に問いかけたものでした。
最終的に私は2つの質問に対して私なりの答えを出し、方法を見つけて、「親の家の片づけ」と「生前整理」を実践することになるのですが、その答えと方法を導き出すに至る私のことを少しご紹介したいと思います。

家族の力で生活を変える

私は学生時代から働き始めた独身時代、お恥ずかしい話ですがかなり自堕落な生活を過ごしていました。
働き始めてからは仕事が楽しすぎて下宿がごみ屋敷と化したほどです。
家は寝るだけ、生活の主体は働いていること、といった少々乱暴な割り切りで生活をしていました。

そんな私の人生最大の転換点は妻との出会いと子供たちの誕生といった、自分自身の家族を持つことによるものでした。
今では家族の中にいる自分といったものを日々考えつつ、ママチャリで職場と保育園を往復したり、毎朝家中にモップをかけて、子供たちと洗濯物をたたむ、充実した日々を送っています(たまに面倒臭くてサボりますが…)。

といった滅茶苦茶だった私の生活を劇的に変えてくれたのは「家族が持つ力」に他なりませんでした。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、妻が私を変え、子供たちが私を変えてくれました。
彼らとのコミュニケーションの中から必要なことの計画を立て、行動・実践していく力を見出すことができたのです。
多くの方にとって当たり前のことだと思いますが、私はだいぶ回り道をして気づくことができました。
ただ、その分「家族が持つパワー」の大きさ、重要性、大切さはどの方よりも身に染みて理解することができたと思っています。

さて、そういった私が、冒頭の自分自身に対する問いかけに出した答えはもうだいたいご想像がつくのではないでしょうか。

「親の家の片づけ」、「生前整理」で「家族」の形を変える

一体、誰のための、何のための「親の家の片づけ」なのだろう?
そう、「家族」のためにやるべきことなのだ、と私は強く思いました。
誰かだけのためではなく、お金や葬儀のことだけでもありません。
それらが重要な要素であることは決して否定するものではありませんが、自分を取り巻く「家族」の結びつきをどうしたいのか、どうすればより良くなるのか、に的を絞って計画を立てていったのです。

どうしてまだ「親の家の片づけ」に手を付けられないのだろう?
厳しく考え直すと、私の頭の中をよぎった理由はすべて言い訳でした。
一見、親のことを考えているような理由でも、それは自分が自分の親を無視するための理由に他ならなかったのです。
大事な「家族」の結びつきに目を向けない、「とりあえず」の現状を維持する、将来のことを考えるとそれは非常に危険で恐ろしいことでした。
だからこそタイミングを逃さない今しかないと思い、計画を立て、それを父と共有し、実践することにしたのです。

実際に行ってみた私にとって、「親の家の片づけ」や「生前整理」は、つくづくとどのご家族でも行うべきものだと確信しています。
それもできるだけ早くに。
体力も気も使うことは確かですが、実践されれば必ずやあなたとご家族の方々の関係性をよりよくして、次のステージに連れて行ってくれるはずです。

ただし、「親の家の片づけ」や「生前整理」は、非常にデリケートな部分も多く孕むため、プロセスや考え方を間違えると逆に「家族の力」を削ぎ、関係性の悪化を招くことも十分に考えられます。
考えたくもないですが、「親の家の片づけ」や「生前整理」で仲が悪くなってしまった、ということも起こりえるのです。

次回は「親の家の片づけ」を一つのプロジェクトとして捉え、そのプロジェクトの目標と目的をどのように明確にしていったのかをご紹介したいと思います。
プロジェクトとして捉えた場合、そのゴールをステークホルダーで共有することは必要不可欠です。
そのために私がどのような切り口で計画を立てて行ったのか、具体的にご紹介します。

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